晩餐の風景 [日々の戯言]
お互い予定が空いていたので、ながーい付き合いの友人A(一般人)と晩餐を共にしました。女同士、洒落た店でグラスを傾けます。違う職場ですが、それぞれ酒気帯び運転は解雇に繋がる為、アップルジュースで乾杯、な辺りはちょっと残念ですが、クビになっては困りますから。大人の女は、自制心も十分に持ち合わせているものです。
…で、前菜から始まるフルコースを堪能しながら、気の置けない友人同士、気軽な会話を楽しんでいた訳です。大人の女は、仕事に、私生活に、色々と考えることが多いですし、またそういう年齢でもあります。話題は尽きることを知らぬまま、時間ばかりがあっという間に過ぎ去っていくのでした。
どんな会話を楽しんでいたのかって?それはですね。
私「ところでキングダムハーツはどこまで進んだ?」
友「うーんとねー、アラジンが出てくるところかなー」
私「凄いねー、私はそもそも最初の星型の木にタッチ!でもう先に進めなくなったからさあ。頑張ってクリアしてね」
友「でもさ、これってRPGっていうよりアクションゲームだよね」
私「お互い苦手なマリオ系かもね。ああ、私はきっと無理だなあ。終わったらドラクエ8もやる?FF12はちょっと今別口に貸してるから」
友「うん、貸して貸して~」
私「ときめもガールズサイドの新しいのは買ったの?」
友「いや、まだ買ってないけどそのうち買う。前のやつを貸そうか?」
私「うーん、ときめもはすぐに悪い評判が立って難しいからなあ」
友「ガールズサイドは簡単だから大丈夫だって!」
これの何処が大人の女性同士の会話だというのか。
お気に入りの瀟洒なレストランに似つかわしくないことこの上なし、な話題です。大声で騒いでおらず、ひっそりと話していたとはいえ、これは余りにも宜しくない。
ふたつ向こうのテーブルでは、どうやらプロポーズしていたらしいというのに(つまりは、そういう雰囲気の店な訳です)こちらではときめもガールズサイドの話題ですよ。「こっちの主人公は藤崎と違って簡単に落とせるから!」ですよ。「普通のときめもって、なんであんなにすぐ悪い評判が立つんだろうねえ…」としみじみした訳です。
無論、こんな話題ばかりだった訳ではなく、「少子高齢化の進む日本・どうなる年金」「医療の未来」「仕事における女子社員の責任意識とは」……等々、きちんとした話題も交わしてましたよ!
でも「己の死期を何処で、いかなる形で迎えるか」という話題と「そういえば、ドラクエの新作はいつ出るのかなあ」なんて話題が繋がって出てくる、という辺りでそもそもハタチをとうに過ぎたオトナとしては如何なものかと思います。
いい女は過去を振り返りません、といいますが、少しは振り返り、そして猛省すべきだと我ながら少し考えました。