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地球へ…第21話感想 [地球へ…]

 …アルテラ…(涙)トォニィとはお付き合いする前の段階でした。今回のアルテラは、作画も行動もとっても可愛くて綺麗で、余計哀しい…。しくしく。トォニィ、喪ってから初めて彼女の大切さに気付いたのね…。キレると恐ろしいパワーを出すのは母親譲りでしたが、よもや大艦隊をも破壊する程とは、原作以上のパワーです。アルテラを抱いて泣き叫ぶトォニィを、背後からジョミーが抱き締めて宥め、彼が我に返るシーンは、原作よりも良いと思いました。
 ところで、アルテラを殺したのはセルジュですよね?で、セルジュはトォニィに倒された、という解釈でおっけー?

 実は今回、「…これ、銀河英雄伝説…?」とずーっと思ってたんですけれどね。何度か書いてますが、ミュウの総旗艦である「シャングリラ」がラインハルト様の旗艦、ブリュンヒルトに見えるんですよ。キースの方は相変わらずバルバロッサに見えるし。「ワルキューレ」ときたところで「…え?これってアスターテ会戦?それともアムリッツァ?」とか思ってしまってごめんなさい。あと、艦隊戦のシーンもどことなく銀英伝っぽかったです。ひょっとして、スタッフが同じ方なのかな?
 極めつけは強襲揚陸艦、というんだか何だか、のアレ(うろ覚えです)「あああ、ローゼンリッターが!」…何を見てるんだか、途中で解らなくなってきました。「ロイエンタール提督?」が脳裏を過ぎったのは、銀英伝出身者としては当然の話です。いっそキースとジョミーがタイマン勝負をすればいいよ!「とんだ茶番劇だ」とキースが自嘲気味に笑うといいよ!

 真面目な感想を書くと、ミュウが落とした星が「成人検査とマザーシステムの廃止」をあっさり受け容れた、というくだりで、「ああ、これは本当に原作とは全く違うアニメなんだなあ…」と改めて思いました。
 元々SD体制というのは、「人類こそが地球を汚す元凶である」と気付いた人類が、「人間を取るか、地球を取るか」という残酷な二者択一の末に「自分達こそが変わるしかない」と苦渋の決断を下した結果でしたよね。キースとジョミーの会話でも、「地球を再生させる為だけに創られたシステムなのだから、非人間的で当然だ」というキースの台詞があったし。だからこそ、マザーに頼ったシステムを捨てることも出来ず、成人検査を辞めることも出来なかった訳ですから。テラズナンバー5がジョミーに倒された時に「邪悪です!人間は邪悪な生き物です、また地球を滅びに導くつもりか!?」とのたまうシーンも無かったし。あの台詞と戦いの後のジョミーの涙も、ものすごーく大切だったと思うんだけれどなあ。…ていうか、今回のアニメのSD体制は「どういうもの」なのか、最終回が迫っている今でも具体的なかたちが見えないまま終わってしまいそう。
 地球温暖化やら環境汚染やら、が本当に待ったなし、の状態になっている今の時代だからこそ、「地球へ…」を再アニメ化する意義があるのだろう、と放映前は楽しみにしていたのですけれど、まあそうすると、テーマが余りにも難しくなってしまったのかな。
 原作とはかなり違った場所に着地することになるのだろうなあ、とは思いながらも、それはそれ、として残りの回を楽しんでみよう、と心を入れ替える初秋の宵。次回はいよいよマツカとトォニィの対決ですね。夕食時でもあるので、原作通りの表現はしなくても良いかと(…正直、原作のあのシーンは余りにも残酷過ぎて、子供心にトラウマになったので…)

 放映前にDVDのCMでブルーが「ジョミー、記憶を手放すな!」と叫んでいるのを見ると、「…それなのに、何故ブルーはフィシスの記憶を封印したのだろう…」と謎に思ってしまいます。あと3回しかないのに、フィシスはちゃんと出てくるのでしょうか。


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