ICOチーム新作を待つ日々 [ゲーム(PS3)]
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 2001/12/06
- メディア: ビデオゲーム
今回、PS3がPS2ソフトに対応していないバージョンのみ生産する、と発表された時、ナチュラルに「ああ、じゃあうちのPS3とPSXとPS2(初期型)が全部壊れたら、『ICO』の為に薄型PS2を買わないと」…と思った程、ちょっと特別なソフトなのでした…。
単純なプレイ時間なら、「モンスターハンターポータブル2」とは比較にもならず(…よんひゃくじかんは遊んでいるかと…)ゲームとして面白かった、というのならFF10の方が上。プレイしていて流した涙の量はFF7クライシスコアの方が遥かに多く、プレイ中に泣かされた回数ならFF7、FF10、幻想水滸伝5の方が多い。
それでも、「ICO」は私にとって、One and onlyな特別なゲームなのですね。語られない物語、殆どない台詞、それでも「この人の手を離さない」と二人きりで進んでいくあの世界の、何と美しく、透明で、残酷なことか。最後の影との戦いからエンディングに至るまで、崩れ落ちていく城の映像を見る時に湧き上がる感情は、一体何なのかなあ。切ない様な、哀しい様な、苦しい様な。毎回胸がぎゅうぎゅうと締め付けられてしまいます。涙ぼろぼろです。
自分本当にイタイ、と思いつつ、でもやっぱり「こんなにも美しいものを送り出してくれて、本当に有難う」と上田氏に向かって深々と頭を下げるのだった。