隠れゲーマーは辛い。

　何度か書いた記憶があるのですが、私の周囲はヲタはおろかゲーマーすら殆どいません。ＰＳもＰＳ２もそれぞれ出荷台数は日本国内＋アジア圏内で２千万台を超えているというのに、会社の同僚では所持している人間がまずおりません。
「『ダンスダンスレボリューション』でダイエットしたくて、ＰＳ１を買ったの」
　…これが真のライトユーザーよ！！！と天を指差して叫びたくなります。ＰＳ時代に確か市場が最大規模まで拡大した、と記憶しているんですが、それきり、という後輩が１名。その他「プレイステーションというゲーム機があるのは知っている」「大昔、ファミコンで遊んだ」「今はもう全然興味がない」…そのレベルです。巷で大ブームらしいＤＳの存在も皆さん知りません。脳トレも何も関係ない日々を送っている訳です。子供でもいれば多分違うのだと思いますが、普通のＯＬなんてこんなものです。
　さて、こんなゲームに一切縁のない人々であっても、普通にニュース番組を見ていれば、ここ最近何処の番組でも「ＰＳ３、遂に発売。次世代機戦争過熱」…という情報を得ることになります。日本でもアメリカでも徹夜で大行列を作ったり、警官隊と衝突してみたり、強盗してみたり、発砲事件が勃発してみたり、というニュースを否応なく見る訳ですね。
　そんなランチメイツ達は、私がプレイステーション２、ＰＳＰを持っている、ということは知っている訳です（ＰＳＰはやはり発売時ニュースになって話題になったから、「私も持ってるよ」と自白）その流れで、話を振られてしまったのです。
同僚「蘭ちゃん（仮名）プレイステーション３は買ったの？」
　無邪気な質問と眼差しがイタイ。痛すぎる。
私「…いや…予約しようと思ったんだけれど、何処でも買えなくて…」
同僚「え？ああいうものって予約して買うの？だって、ゲーム機でしょ？」
私「…ゲームだけじゃなくってね、色々機能がついてるから…。出荷台数も少ないし、予約しないと買えないんだよ」
同僚「なんで予約してまでゲーム機なんか買うの？」
　ご指摘ごもっとも、でございます。できればもう放っておいて欲しいのですが（涙）
私「…なんでって、いや、その、欲しいから」
同僚「ふーん。で、幾ら位するの？」
私「…私が欲しいバージョンは、６万円ちょっと、かなあ」
同僚「ろくまんえん！？ゲーム機にろくまんえんもかけるの！？」
私「ブルーレイも見れるし」
同僚「何、そのブルーなんとかって」
私「次世代ＤＶＤだよ」
同僚「ふーん。うちには今のＤＶＤもないけど、次世代って何が違うの？」
　頼む、もう私を解放して…（半泣き）「興味がまるでない」人間にはね、きっと理解できないと思うの。だから放っておいて欲しいの。
「次にテレビを買う時は、ブラビアＸ２５００シリーズの後継機を絶対買うわ！そしてＰＳ３と繋いで『これが最先端の映像よ！』と高笑いするのよ」…なんて言っても意味がまず解るまい。
　特に女性は興味がない、となればこっち方面はからきし、でしょうし。うーん、しかし一人位は居てもおかしくないと思うのだが、何故私の勤務する会社は皆こっち方面は疎いのか、と思う反面、多分普通はこんなものなのだろうな、と諦めている訳で。
　頑なにヲタであることを隠す日々は、何かと辛い。