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一般人と腐女子の間に(その2) [腐女子的妄想]

 ちなみに、昨日ちらっと書いた「ウエディングピーチ」というのは、セーラームーンと同時期?にやっていたアニメです。平日の17時半だか18時位から放映していたと思います。
 たまたま半休を取得した時か、同僚に送って貰った時かに夕方のニュースを見ようと思ってテレビをつけたらやっていたのを2~3回私も見たきりで、詳しい内容までは覚えていないのですが、余りにも強烈なアニメであった為、タイトルだけは私も覚えている訳です。
 セーラームーンと同じで、いわゆる女の子向変身アニメで巨悪と戦う、というありがちな話。ちょっと変わっていたのは、変身する前に「秋風の吹く今日の良き日に…」とかいう感じに、結婚式を思わせる口上をヒロインが長々と述べてから、変身。衣装はまるきりウエディングドレス(白)です。悪役に対して繰り出される技は、「結納返しなんたら」とか「エンゲージなんたら」…とか、婚約・結婚にまつわるものばかり。…この時点で、私は呆然と画面を見詰めるより他ありませんでした。
 お決まりですが、悪役の攻撃が強いのでヒロインは劣勢になります。すると「これでは通用しないわ…!」とか何とか言いながら、いきなり「お色直しなんたら!」と叫んで変身し直し。今度は色ドレスです。そして色ドレスの方がとても攻撃力が強いので、あっさり敵を倒してしまうのです。だったら何故最初から色ドレスで戦わないのよ!と私が思ったのは、至極当然のことだと思います。2回だか3回だか見て、全て同じパターンでした。悪役出現→口上を述べて白ドレスに変身→ヒロイン劣勢→お色直しで色ドレスにコスチュームチェンジ→あっさり悪役撃破
 …その後、しばらくして友人A(一般人)と遊んでいた時に「この間、たまたまテレビを見てたらこんなアニメをやっていたのよ。かくかくしかじかで、技の名前とかすんごい変なの」と言ったら、彼女が「ああ、私は毎週録画して見ているよ!」と答えたので、思わず「あんなのをかー!」を叫んでしまった訳です。くどいですが、それでも彼女は一般人です。
「最初から色ドレスで戦えばいいものを、ヒロインは毎回明らかに戦術を誤っている」という議論は彼女とは交わせます。ついでにいうと、「工藤新一と怪盗キッドって、同じ顔をしてない?」「ていうかそれをいうなら、蘭姉ちゃんと新一だって(以下略)」という会話もセーフです。
 しかしながら、「セフィロス格好良い!男前!ビバ鬼畜攻!」…は彼女との会話では完全アウトなので、しません。
 昨日からの悩み通り、戦国BASARA2を貸したら「この伊達政宗って、とっても格好良いね」「真田幸村もすんごいハンサムー」とかは、多分言ってくるんじゃないか、と思います。私も彼女もヅカファンなので、「上杉謙信がヅカっぽーい」「謙信とかすがのラブシーンってまるっきりヅカー!」という会話も出来るかもしれません。でも「半兵衛は秀吉らぶだよね!」はストライクアウト、三振!なので言いません。
 とても親しい間柄なので、彼女と私はお互い色々な悩みも相談しあう仲であり、信頼もしていますが、萌え仲間になりたい、とは一度も思ったことはないのです。
 理由はまあ幾つかありますが、その中のひとつに「私と彼女は昔から男の趣味が全然違う」というのがあります。
「戦国BASARA2」を例に挙げるのなら、私が「秀吉×半兵衛で半兵衛総受」だとすると、多分彼女は「武田信玄×豊臣秀吉で秀吉総受」とか言い出すかもしれません。幻想水滸伝5の場合、私は「ゲオルグ×王子で王子総受」だとすると、彼女は「フェリド×マルスカールでマルスカールが皆に愛されているお花ちゃん」とか言い出すかもしれません。
「ていうか、半兵衛が受に決まってるでしょ!美形は受の方が楽しいじゃん!」
「あの秀吉を組み敷くのが腐女子の醍醐味!これをヲタの本懐よ!」
 …とかいう口喧嘩の果てに、「もうあんたとは二度と会いたくない!」「こっちこそ願い下げよ!」…という、余りにも情けない決別を迎えずに済む為にも、彼女にはこのまま「アニメもゲームも漫画も大好きだけれど、それはただの趣味のひとつなのー」でいて欲しい、と心から願うものです。

 こういう心理状態を昔から人は「杞憂」といったんですよ、小石川さん。


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