「歴史ゲーム」

　私の記憶が確かなら、前作の「龍が如く」は海外では「Ｙａｋｕｚａ」というタイトルで発売していた、と思います。で、今回の３は果たして海外展開するつもりなのか否かは不明ですが、仮に発売するのだったらさすがに今回の内容で「Ｙａｋｕｚａ」はちょっとどうか、と思います。まあ、「上を向いて歩こう」が「すき焼き」であっても何の問題もない訳ですから（ていうか日本でも他所の国の単語ならそういうのは大変良くある話で）いいのかもしれませんが。
　しかしなー、場合によってはこれ、日本に対して要らぬ誤解を生む、というか下手すると海外の女性団体辺りから突き上げを食らう可能性があるかもしれないですね（笑）最初の辺り、女の子が売られていくだりとか、宴席で板倉に遥が抱きかかえられる辺りとか（苦笑）海外の人には、そういう歴史的背景とか解らないだろうし。女の目で見ていると、「…女であるのなら、今の時代の日本に生まれて良かった…この時代じゃなくて良かった…」と心から思うんだけれど。あれもまた哀しい歴史的事実な訳で。
　そういえば、海外のゲームファンサイトでこのゲームを話題にしていたのを見掛けたのだけれど、「亜米利加では歴史ゲームは売れた試しがない」…という発言を見掛けたのですよ。…歴史…？亜米利加で…？ていうか、せいぜい建国２００年を過ぎた程度、では歴史ゲームは造りようがないのではなかろうか。西部劇なら可？それとも南北戦争もの？とかついつい突っ込みを入れたくなってしまった訳です。
「龍が如く・見参！」は本当に出来の良いゲームであるので、是非海外の人もやってみるといいよ！と思う反面、日本に対して余計な誤解を生むのならやっぱりやらなくてもいいよ、と思ってみたり、心は乱れるのでした。