漢気を語り合う [日々の戯言]
会社の給湯室にて、後輩との会話。
後輩「彼って、すっごく男らしいじゃないですか」
私「そうかなあ、ああいうのって、男らしいって言うのかなあ」
後輩「男らしいですよ！ていうか漢です！だって、見ず知らずの他人の為にあんなにも一生懸命になれる人って、なかなか居ませんよ！」
私「それは私も認めるけれど、でも正直なんていうか、空回りしているところもあると思うんだ。もっと上手いやり方ってのがあると思うの」
後輩「でも、その不器用さが彼の魅力なんです。なんていうのかな、あんなにも自らを犠牲にしてる姿って、見ているだけで胸が熱くなるっていうか、もう感動しちゃうっていうか…」
私「その割には彼、友達は居ないじゃない」
後輩「そんなことないですよ！一杯居るじゃないですか！」
私「皆は彼を慕っているけれど、彼は皆を拒絶してるのよ」
後輩「そ、そんな…」
私「そもそも、彼は段取りが悪いと思う。最初からもっと周到に準備していくべき、っていうか、ある程度結果は解っている訳だから」
後輩「でも、私、彼のそういうところが好きなんです…」
そこで、先輩が入ってきました。
先輩「え、何？○○ちゃんの彼氏の話？」
私＆後輩「いえ、違いますよ。アンパンマンの話です」
先輩「…いい年こいた社会人の女性が、真剣にアンパンマンの話で盛り上がってるってどうなの」
私「ほら、『愛と勇気だけが友達さ～』ってことは、誰も友達が居ないってことだし」
先輩「…いや、そういうことじゃなくってさ…」
つくづく、平和だと思います。
