クエストの終焉は哀しい

　砂漠の川でサーディンを餌に釣り糸を垂れたところ、即効で「ハイネリア」が釣れたよ！らっきー！と思ったのは何日だったかな。「このままあの爺さんのところへ云々」とシロと会話を交わす主人公はだがしかし、そのまま「仮面の街」に赴いては花の種（桃）を届け、更には「変なモノ屋」に通い詰めたり畑仕事に没頭する日々を送っていたのです。
　…関係ないけど、種を植える為に跪くカイム（＝ニーア）の後ろ姿は、どうしてなかなか良い感じだと思いました。少年時代には同じ所作をしても、全く何も感じなかったのですが。つまりは腐女子的な視点を満足させる、という意味で。…つくづく最低な女ですが、もはや治療不可である重篤な病ですので（そもそも本人に治す意思とてありはせず）そっと無視してやって下さい。
　そんなこんなで己の業の深さに滂沱と溢れる涙を拭いもせず、荷物を３つ集めてから、と海辺の街に出掛けたシロとカイム。…散々苦労させられた釣りクエストの終焉はしかし、何とも哀しさが残る形でありました。なんだろう、この虚しさというか哀しさというか…。こんなことなら、もっと先まで釣らずにおいた方が良かったのかな、と思ってしまった。
　胸が少し痛む様な、色々と考えさせられる様な、そんなエピソードが入っていたりして、何とも戸惑ってしまいつつ、そろそろカイネの為にエミールんちに行くことにします。