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さよならジュピター [日々の戯言]

 小松左京氏のご冥福を心からお祈り致します。素晴らしい作品の数々を生み出して下さって、本当に有難うございました。
 此処で書くのも何かおかしな気もするけれど、本当にものすごーく!大好きな作家だったので。
 氏の作品を初めて読んだのは、何故か小学校の図書館にあった「日本沈没」でした。…さすがに当時の知力では話を殆ど理解は出来ず、それでも「この小説は、何か解らないけど物凄い!大人になって理解出来る様になったら、もう一度読み返す!」と強烈に決意し、そして実際大人になってから読み返して「やっぱり凄い!」と思ったものでした。それから「復活の日」「さよならジュピター」「首都消失」といった長編、「闇の中の子供」「春の軍隊」等々、短編も沢山楽しませて頂きました。
「首都消失」は、高校の日本史の先生が「『東京が壊滅的な被害を受けた時、この国は一体どうなるのか』というシュミレーション小説としても非常に面白いし、良く出来ている。是非読んでみなさい」と絶賛してたっけなあ。
 長編の読み応えも凄いけれど、個人的には短編とか中編もすんごい好き。特に「氷の下の暗い顔」「神への長い道」「歩み去る」とか。恐い話では「くだんのはは」が怖いし、或る意味で「そんな出来事が起きたら、本当にどうしたらいいんだろう」と心底恐怖を感じる「夜が明けたら」とかほんと怖い。「闇の中の子供」は、怖いというより哀しいかな。
 もう結構なお年であることは承知していたので、何年か前から薄々と覚悟はしていたのだけれど、やっぱり実際にその知らせに接すると、本当に悲しい。氏の作品を読みつつ、その功績を偲ぼうと思います。


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共通テーマ:日記・雑感

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