チョコとお返し

　昨日と今日、色々と雑多な用事があって街中というかショッピングセンターというかお店というか、をぶらついたのです。美味しいケーキ屋さんの他にもお店が臨時で出ていて、「ああ、ホワイトデーか」と漸く気付きました。うちの会社、もう大分前に義理チョコは廃止したので（職種上、男女の比率が絶望的に偏っている為）ホワイトデーの存在は忘れてしまいます。生真面目そうなサラリーマンのおじさんがやはり真面目な顔でショーウィンドウを見つめているのと同時に、何故か黒い学生服姿の男子中高校生が大量に発生。しかもあちこちに。
　ケーキ屋さんとかでは、普段はまずこんなに大量の男子中高校生を見掛けることはないので、一体何があったのか、と一瞬真剣に悩んだのですが、そうか、彼らもバレンタインのお返しを買いに来てたんですね。…ああそうだね、男子中高校生だったら一人でこんな店を見てるのは恥ずかしいよね、だから皆でやってきたのか。
　恥ずかしそうに、「早く決めちゃえよ！何だっていいじゃん！」と騒いでみたり、いかにも面倒くさそうに覗き込んでるんだけど、でも視線が凄く真剣で嬉しそうだったり、漸く買った可愛いラッピングの袋を大事そうに持っていたり、ほんと可愛いな、君たち！
　わたし、元々バレンタインの頃に女の子が一生懸命チョコや手作りチョコの材料を探している光景を見るのが大好きなのですが、それも理由はすっごく可愛いから。好きなひとのことを考えながら、一生懸命チョコを選んでいる女の子は、誰でもみんなすっごく可愛いです。
「つまりは、年を取ったってことかな」と会社の後輩にぼやいてたら、「え、可愛いじゃないですか、私も初々しい高校生のカップルとか見てるの、大好きですよ！」と心底同意して貰えたので、とりあえず良しとしておくよ！