地雷が多い女だから

　中古同人誌を扱ってるお店が「女性向けR１８同人誌福袋」という名目で中身が一切解らないまま一袋まとめて販売、という世にも恐ろしい闇鍋をしておりましたが、私はちょっと買えそうにない。何故ならば私は大昔から腐女子ですが、年々ストライクゾーンが狭まっていって逆に地雷原が広がっていってるから…。
　これは多分「年を取ると涙脆くなる」という現象に近いものがあるのかもしれません。例えば10代の頃の私は「息子が両親を刃物で襲い大怪我をさせました」というニュースに接したら速攻で「育ててくれた親になんてことを！！許せない！！なんて親不孝なの！！」…と怒っていたと思います。けれどもこの年になって世の中には本当に沢山の苦しみや悲しみが溢れている、と知った今では「親に虐待を受けていたりした子なんだろうか」「自分が殺されるか親を殺すか、と思う程に追い詰められてたのかもしれない」「いや単に乱暴なだけの子なのかもしれない」「その場合は命がけで産んで一生懸命育てた子供に殺されそうになるなんてご両親の気持ちはどれ程辛いだろう」…等々、どんどん色々なパターンを考えてしまい、悲しんだり憤ったり、とめぐるましく考えてしまって最終的には深い哀しみに包まれてしまいます。
　そのせいか、昔は割と平気で読んでた余り救いのないものも「…きつい…」と心が折れてしまう様になりました。これはもうやおいだけではなく男性向けの同人誌も同様で、多少なら手酷い扱いを受けてても「まあ男性向けなんてこんなものだし」と平気で読めたんですが（昔からリョナとか四肢損壊系とか肉体暴力を伴う性暴力系は絶対受け付けませんでしたけどね…）今ではもう「幸せなのが一番！！吐く程の甘さを！！らぶらぶいちゃいちゃを！！！お互い好き過ぎる二人を！！！！」…状態でございます。

　らぶらぶサイコー！！！