欧米のあの価値観が解らん

　ジタンが侮辱されて反撃した事件の時にも思ったのですが、欧米って「言葉で酷い侮辱を受けた時にやり返すとやり返した方ばかりが責められて最初に侮辱した側はお咎めが殆どない」という気がするんですけど、日本人としてはどうも納得できない価値観だったりします。
　確かに「やられたらやり返す」ことを正当化してしまうと暴力事件を正当化することになりキリがない、というのは解るのだけれど、世界中に放映されている華々しい場で病に苦しむ最愛の妻が侮辱されているのに何の反応もしないことが欧米の価値観では「正しいこと」なのかしら。病に苦しむ姿を面白がられ、言葉のナイフで傷付けられた奥様の気持ちに夫として寄り添ったこと、それでもグーではなくパーで平手打ちだったところに最後の冷静さが垣間見えて素晴らしいと思うのだけれど。
　日本が同調圧力が激しいことは有名だし常々実感してるけど、アメリカも実はかなり同調圧力が強力な国で「常に前向きな思考でなければならない」「失礼なことを言われても上手にジョークで返さなければならない」なのだという話を聞いて、「明日地震が来て全てが台無しになるかもしれない」というDNAに刻まれた自然への畏れゆえにネガティブになりがちな思考を持っている日本人としてはその生活はしんどそうだなあ、などと思ってしまいます。弱音くらい吐かせて…。